Books
書籍に関するお仕事は、お客様のご要望に応じて、いろいろな形でお引き受けしています。まとめると以下のような形かと思います。
書籍の表紙デザインや、本文デザインを考える場合に、私たちが心がけていることをお伝えします。
ほとんどの場合、打ち合わせの段階で、編集者さんや著者さんから、イメージしている本の雰囲気や、対象としている読者の年齢層やタイプなどを聞かせていただきます。
原稿をいただきましたらできるだけ目を通し、そのうえでもう一度、読者を想像します。読書が好きな方、苦手な方。理系、文系。など、あくまで想像でしかないのですが、こんな人あんな人をいろいろと想像します。
イメージした対象読者が、スムーズに読み進められるよう、本文のデザインを考えます。書体を選び、行間なども調整して、誌面のデザインを作ります。ここで決めたことが、この後全てのページに関わりますので、一番重要な部分とも言えます。
例えば「本当は難しい内容なのだけど、読者にはやさしく思えるような雰囲気にしてほしい」というご要望をいただいたことがあります。その時は、誌面の余白を多めに取り、書体はふくよかなカジュアルな雰囲気のものを選びました。
手軽に手に取ってもらい、いったんページを開けば、内容に興味がわいてくる。違和感のない自然な雰囲気に誘われて、いつの間にか本の世界に入っている。すっきりとした誌面で、集中して読み進められる。こんな誌面を作ることをいつも心がけています。
表紙のデザインは書籍の顔を考える仕事です。本文のデザインと同様に、イメージした対象読者が、手に取りたくなるものをじっくり考えます。また、ネット上の書店で購入される方も少なくない時代ですので、サムネイルでの見え方も重要だと考えています。
表紙デザインの使命は、その本がより多くの人の目に触れ、手に取られ、たくさんの人に読まれることです。編集者さんの意向、著者さんの想い、書店で競合する他の本の中での見え方など、さまざま要素を総合して、形にすることが求められます。この土台の上に、デザイナーとしての経験と知識で、良いものを作ることを心がけています。
デザイン会社にDTPを頼むと、赤字が多くなったときに、あまり良い顔をされないというお話を、編集者さんから聞くことがあります。といってDTP会社でバランス調整の赤字を頼むと、思ったように上がってこないそうです。私たちにお任せいただければ、そのどちらもお応えできると自負しております。
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